Ian Bousfield, tb.のアカデミー2回目を開講して

Ian Bousfieled &玉木優トロンボーンアカデミー&コンサートを2018年3月に行いました。受講生はほどなく集まり、非常に熱心でした。音楽をすることへの共感、楽器の自然で合理的な演奏法について理解を深めたと思います。
私が感じたのは、一般聴講生の少なさ、言い換えれば興味の無さに驚きました。
1週間の期間でアカデミーを終日やっているのに、1.2時間でさえも覗きに来ないというのは、興味の無さとしか言えないでしょう。音楽学生でも何となくTb.をやっているけど、それはいままでの継続で続けているだけで、音楽を、Tb。を本当に取り組んでいこうとする気持ちが無いのでしょうね。勿論誰しも日々の課題等がある事は判っています。東京圏という膨大な地域で何千人のTb奏者がいることでしょうか。少なくとも音楽大学のTb専攻者だけでも何百人もいます。その人たちが1週間で僅かな時間もこのアカデミーに来れない時間はないでしょう。面倒だったり、正面から向き合って考えていないとか、なにかみんな勝手な理由を付けてさぼっているだけのことです。費用は1日たったの1000円。イアン・バウスフィールドのあの名言、指導を見学したらこれからの姿勢が変わったはずです。決定的な理由で来たくても来れなかった残念な方もいるでしょうが、それは別の話。そんな人が99%だったのかしら?受講生はみんな大きな成果を当然ながら出し、自分の今後のさらなる成果に必ず結びついていくことでしょう。おめでとう!心から声援します。それと僅かですが、時間を割いて聴講に駆けつけてくれたプロの方もとても聴講が少ないことを嘆いていました。行けば手にできた貴重で本質的アドバイス、実演。そこに集まった方々は必ずそれなりのポジションを得ていくだろうと確信を持ちました。でもそんなのが社会ですよ。社会の縮図を見た感じでした。
誰しもが良いポジションは得られませんからね。人が沢山集まれば必ず自然にピラミッド型は形成されるのです。努力、精進出来る能力の者が上のポジションに行けるのは自然の理ですね。すこしでも多くの人にこんなチャンスをと思ったのは私のエゴでしたかね。もうやめよう。何度打っても響かない太鼓は打てば壊れるだけ。頑張る人間をえこひいきすることにします。